奈良中央信金、山形県西川町・和牛販売業者と3者連携

2022.10.04 09:57
提携・連携
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協定締結後に撮影に応じる(左から)中田常務、西田社長、菅野町長(10月3日、西川町役場第2庁舎)

奈良中央信用金庫(奈良県、高田知彦理事長)は10月3日、元金融庁職員で「ちいきん会」発起人の菅野大志氏が町長を務める山形県西川町と連携協定を締結した。同町で黒毛和牛を生産し、奈良県で販売する福寿館を含めた3者連携。


「月山和牛」としてブランド化を進め、町の観光振興につなげる。同信金は、奈良県の特産品を道の駅にしかわで販売してもらうほか、信金職員が同町の特産品を購入したり、広めたりする活動を始める。


西川町は、山形県中央部にそびえる月山の麓の町として知られるが、冬の観光誘客が課題。今年4月に就任した菅野町長が、ブランド牛を確立して関係人口増加に結びつけられないかと思案。同町で和牛を生産し、奈良県で高級和牛を扱うことで知られる福寿館の西田泰信社長に呼びかけ、取引先金庫の奈良中央信金にも声を掛けた。特に中田照夫常務とは金融庁時代に深い交流もあり、3者で対話を続けてきた。


締結式で菅野町長は、「移住人口につながる政策を進めるには、まず交流人口を増やさないといけない。西川町は冬の観光が弱く、食の魅力を向上しなくてはいけない。何とかブランド牛をつくれないかと(人と人とを結びつけ)、今回連携に至った」と述べた。


奈良中央信金の中田常務は、「菅野町長とは不思議なご縁。金融庁でバリバリ働いておられる時に色々な施策を教えてもらい、おかげで進んだことが沢山ある」とした上で、「後で必ず身になるので、皆さま方も菅野町長のスピード感でやって行ったら良いと思う」と関係者を前にあいさつした。


福寿館では、奈良県で展開する店舗で月山ビールを販売するなど、町の特産品の販売強化を担う。同信金では、西川町のビールやワイン、そばなどを職員が購入するほか、西川町の雪を活用した雪まつりの開催などを今後検討していく。

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