三井住友FG、「V」と「T」ポイント統合 24年春新ブランド

2022.10.03 19:22
経営統合・合併 顧客組織
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三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とポイント事業を統合する。2024年春をめどに、三井住友FGの共通ポイント「Vポイント」と、CCCの「Tポイント」を統合した新ブランドを展開する。両者のポイント会員数は単純合算で1億2000万人となり、国内最大級の顧客基盤を持つことになる。


両社は2022年9月30日付でポイント事業に関する資本・業務提携で基本合意し、年内に正式な契約を結ぶ。Tポイントを運営するCCCMKホールディングス(HD)の株式を、CCCグループが6割、SMBCグループが4割保有し、新たなポイントサービスを共同運営する。Vポイントを発行する三井住友カードのポイント事業はCCCMKHDが引き継ぐ。


ポイント統合により、約15万店舗のTポイント提携店にVポイントが利用できる世界1億店舗のVisaカード加盟店が加わり、利用拠点が大幅に拡大する。三井住友FGデジタル戦略部の白石直樹部長は「金融サービスのマーケティングにおいて、ポイントの魅力は重要な要素」。CCCの田代誠・COO特別補佐官は「シンプルにたまって使いやすい場所が増える。それをシームレスにアプリやカードで連携するサービスはこれまで業界でありそうでなかった新しい価値になる」と、シナジー効果を見込む。


両グループのポイント事業に関する既存サービスは継続する方針。統合に向けて、Tポイントの公式カードとして三井住友カードの募集、ポイントが貯まりやすいモバイル決済の提供などキャッシュレス決済分野の提携も視野にいれる。

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