オリックス銀、投資用物件でZEH対応 環境配慮に金利優遇
2022.09.29 19:14オリックス銀行はフィリックスおよび湘建と「Nearly ZEHーM」基準に対応した名古屋市内の投資用アパートの開発・販売で連携した。アパートの購入資金の貸付金利を0.05%優遇することで購入者負担を減らし、環境配慮型物件の普及を後押しする。
「Nearly ZEHーM」は、年間一次エネルギー消費量をゼロに近づけた共同住宅の基準。再生可能エネルギーなどを加え、共用部を含む住棟全体で基準一次エネルギー消費量から75%以上の削減などが求められる。
9月29日に記者説明会を開いた。ZEH対応物件は発電設備や省エネ設備が必要なことからコストが増加し、「投資用不動産は利回りの低下がネックで浸透してこなかった」(村岡久・オリックス銀専務執行役員)。
フィリックスのZEH対応物件は通常より約900万円、開発全体の10%程度のコスト増となるという。オリックス銀は不動産会社や販売会社と費用を吸収することで価格を引き下げ、新たなマーケットを開拓する。