【PR】 第3回 食卓の安心とおいしいを支える ～養豚・養鶏企業の財務体質強化と設備投資をサポート

商工中金は地域の中小事業者の事業継続・安定化をはじめ、地域金融機関の皆さんと幅広い分野で連携し、地域活性化に力を入れています。シリーズ「商工中金×地域金融機関　＃ともに支える　私たちのストーリー」の第3回は、商工中金新潟支店が複数の地域金融機関と協調して、畜産および食肉加工のナカショクに対し財務体質強化と将来の設備投資を目的としたシンジケートローンを組成した事例を紹介します。



■肥沃な土地の恵みを受ける新潟県新発田市
越後平野の北部に位置し、県都新潟市に隣接する阿賀北の中核都市、新発田市。江戸時代には十万石の城下町として栄え、現在も歴史的遺産をまちの随所にとどめています。加治川が潤す肥沃な土地の恵みを受け、県内有数のコシヒカリをはじめとした農産物の産地でもあります。

ナカショクは、県内トップの業容を誇る畜産および食肉加工を営む企業です。先行設備投資を進め自動化による生産効率の向上、徹底した衛生管理体制を構築。

新潟県内を中心に東北地方にも複数の農場を保有し、クリーンな農場づくりを徹底しています。

■安全・安心な食品を届けることを使命に
ナカショクは、健康な豚や鶏を育成することで「安全・安心」なおいしい豚肉や卵を育んでいます。

養豚は飼育する農場立地を繁殖農場、離乳仔豚農場、肥育農場の3つに分散させた「スリーサイト方式」を導入しています。これにより、病気感染のリスクから豚を守るとともに、日齢に合った環境でのびのびと育てることができます。また徹底した衛生管理により健康な豚を育成し、高品質な肉質となります。

鶏卵は各農場にてGPセンター機能を有しているため集卵から出荷までをスピーディーに実施。大半は大手卵加工品メーカー宛に販売契約を結んでいます。高品質な卵を提供し続けるサプライチェーンの一環を担うなど、強い存在感を示しています。

最近では近隣の大手食品メーカーから食品ロスになった商品を引き取り、飼料(エサ)に混ぜ自社内で消費。行き先のない食品を無くし、食べ物が無駄なく循環する未来を目指す「フードリサイクルプロジェクト」も積極的に進めています。

■財務基盤を強化、地域金融機関とともに挑戦をサポート
攻めの経営を続ける一方、同社はファイナンス面で課題を抱えていました。業種柄、大型の設備投資が必要であることに加え、環境対策の経費負担が重くのしかかっていました。複数の金融機関から資金調達を実施した結果、取引銀行数が増え、負債と資産がアンバランスな状態で返済期限もバラバラでした。

商工中金の担当者は、現場訪問や経営者へのヒアリングを通じた事業性評価をValue up レポートにまとめ、同社の強みや財務上の課題を共有。ナカショクの財務体質改善のために借り入れをまとめるシンジケートローン（協調融資）を提案しました。

同社は、本シンジケートローンにて調達した資金を活用し、長短借入金のバランスを是正することで営業キャッシュフローと財務キャッシュフローのミスマッチを解消。将来の設備投資計画も立てやすくなります。

そして、みずほ銀行、きらやか銀行、新潟縣信用組合、秋田銀行が参加し、総額19億5000万円のシンジケートローンの組成が実現しました。なお新潟縣信用組合と商工中金は、2019年11月に「シンジケートローン業務」に関する協定を締結しています。本件は「経営者保証に関するガイドライン」に則り無保証とし、次世代への円滑な事業承継を後押しするとともに、金融機関のサポート体制強化に貢献しています。



■これからもお客さまのもとに安心を
ナカショクの社名は「仲間の職場」に由来し、「会社が好きな仲間の集まり」として一丸となって業績を伸ばし続けています。2018年には経済産業省から地域未来牽引企業に選定されました。食卓に欠かせない卵や豚肉を、健康に育て、変わらずお客様のもとにお届けする。そのために現在は農場管理システム、自動化された鶏舎の建設、徹底した環境対策といった「次世代に繋げる仕組みづくり」に力を入れています。

商工中金と地域金融機関と手を取り合いながら、中小企業組合や中小企業の皆さまとともに歩んでまいります。