静岡県、台風15号で記録的豪雨 臨時休業店も

2022.09.26 16:54
災害
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1メートル以上浸水したしずおか焼津信金押切支店の復旧作業にあたる職員ら(9月26日)
1メートル以上浸水したしずおか焼津信金押切支店の復旧作業にあたる職員ら(9月26日)

静岡県では9月23日夜から24日未明にかけて接近した台風15号の影響で、記録的な豪雨が発生。県内金融機関でも停電や浸水などの被害が発生し、復旧作業に追われた。


スルガ銀行は清水高橋支店が浸水被害を受けた。ショッピングセンター内にある磐田支店は同センターの要請に応じて店舗を閉鎖している。清水銀行は、同24日未明に高橋、押切、長崎支店が床上浸水したが、同日9時から復旧作業を行い、26日の通常営業に間に合わせた。 


浜松いわた信金の豊岡支店、島田掛川信金の清水・家山などの支店が被害を受けて、臨時休業。静清信金は用宗支店が浸水したが25日に復旧作業を完了。しずおか焼津信金は押切・清水各支店など4店舗が浸水。うち3店舗は25日の復旧作業により26日の通常営業に間に合わせた。被害が大きい押切支店は休業した。


ATMへの影響は大きく、静岡・清水銀行はピーク時でいずれも県内約10カ所のATM利用が不能となったが、ほぼ復旧作業を終えている。県内信金でも中部、西部地区を中心に影響が出た。多くは回復したものの、一部の店内・外ATMは利用できない状況が続き、修理・交換作業を急いでいる。


静岡市清水区における断水の影響は大きく、各金融機関は地域住民の支援に乗り出している。



家族連れの来店客に飲料水を手渡す加藤理事支店長(9月26日、静岡銀清水支店)

静岡銀行は断水を受ける地域住民への飲料水配布を、清水、清水中央、三保、清水南支店で展開。清水支店では2リットルのペットボトル約300本を準備し、26日10時30分からペットボトル飲料水を配り始めた。なくなり次第補充し、断水被害が終わるまで続ける予定。清水支店の加藤重樹理事支店長は「地域の方々が困っているときこそ、助け合いの精神で協力したい」と話した。


清水銀行は10カ店以上で断水し、行員向け緊急用飲料水の配送などで対応。静清信金は職員向けの生活用水や飲料水のほか、来店客に配布するためのタオルやごみ袋を各店に届けた。


しずおか焼津信金も27日からの平日、同信金所有の総合グラウンドに併設するトイレやシャワーを開放する。

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