東京海上日動、資源循環に保険活用 JEPLANと提携
2022.08.24 18:37
東京海上日動火災保険は8月24日、資源の循環を促す新しい保険商品・サービスの開発を目的にJEPLAN(神奈川県)と資本業務提携を結んだと発表した。輸送途上の事故で汚損・破損した繊維製品やペットボトル飲料商品は、従来廃棄してきた。これに貨物保険の特約を付加し、回収・リサイクルに要する費用を保険で賄う。
JEPLANは独自のケミカルリサイクル技術に関して世界で唯一、特許を有する。また、物流業者との提携で廃棄物回収などの物流網も既に構築した。この活動を保険がファイナンス面で支援する。同時に両者が連携することで、事故にあった商品の回収網も構築する。
東京海上日動は4~5月、同社社員を対象に不要な洋服の回収を実施。約3470キロ新たな洋服へ再加工する循環を試行した。今後は顧客企業を対象に、事故にあったペットボトル飲料の回収、再生への循環に関する実証実験に取り組む。
今後は、両社で資源循環サプライチェーンの情報を蓄積し、原材料から生産、消費、廃棄までを追跡するシステムの構築など、新たなビジネスの展開を目指す。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 春の叙勲 金融界から24人
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高