内閣改造 鈴木財務・金融相は留任 元日銀の小倉氏が入閣
2022.08.10 14:39
岸田文雄首相が8月10日に実施する内閣改造で、鈴木俊一財務・金融相(69)の留任が決まった。少子化相には、日本銀行出身で自民党金融調査会の事務局長などを務めた小倉将信氏(41)が抜擢された。閣僚19人のうち14人が交代。初入閣は9人となった。
小倉氏は2004年に東京大学法学部を卒業し、日銀に入行。2012年の衆院選で初当選し、自民党内で銀行法や資金決済法の改正議論を取りまとめてきた。政務調査会の本部などで多くの事務局長を務め、政策立案を先導してきた経歴から、小林鷹之・前経済安全保障相などと並び「事務局長族」とも呼ばれる。
初入閣組で総務相に就いた寺田稔氏(64)は財務省出身で、森信親・元金融庁長官と同期の1980年大蔵省入省組。岸田首相に近いとされる。元復興副大臣の西村明宏氏(62)も、環境相として初入閣した。
西村康稔・元経済再生相(59)は経済産業相、河野太郎・元規制改革相(59)はデジタル相として再入閣組した。
留任する鈴木大臣は、当日の改造実施前に行われた閣議後会見で「新しい内閣でも、引き続き金融機関による金融仲介機能の発揮を通じて経済を支えることが重要。資産所得倍増プランの策定に向け、しっかり検討を進める必要がある」と話した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%