西川貴教さんの音楽祭に 滋賀銀がCO2排出権を贈呈
2022.08.09 04:40
滋賀銀行は、滋賀県出身の歌手・西川貴教さん主催の音楽ライブに、二酸化炭素(CO2)の排出権を贈呈する。ライブの照明や音響、来場者のシャトルバス利用などによるCO2排出の相殺につなげる。
西川さんは2009年から同県で野外ライブ「イナズマロックフェス」を開いている。収益の一部を県の基金に寄付して環境保全に貢献してきた。今回は新たな取り組みとして、CO2の相殺を企画。同行はその趣旨に賛同し、9月17~19日のライブで排出が想定される30㌧分のCO2排出権を贈る。
同行は、利用実績に応じて脱炭素などの取り組みを応援する融資「カーボンニュートラルローン」の仕組みを活用。21年11月~22年7月末に実行した同ローン19件・10億2700万円に応じた寄付金枠などで、県内の森林保全につなげる「びわ湖カーボンクレジット」を購入する。

西川さんは8月8日の会見で「『水の未来に声をあげろ』というスローガンを掲げてフェスを続けてきた。より多くの方に環境意識を持っていただきたい」と挨拶。滋賀銀の高橋祥二郎頭取は「これまで行員やお客さまから『西川さんと何か一緒にすることはないのか』と聞かれていた。夢が叶った」と喜んだ。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%