銀行、貸出増加ペース戻る 7月末は前年比2.9%増
2022.08.06 04:50
全国銀行協会が8月5日発表した7月末の全国銀行の貸出金残高は、549兆392億円で前年同月比2.9%増加した。2%台の伸びは2カ月連続。業態別では都市銀行が前年同月比2.5%、地方銀行が3.3%、第二地方銀行が2.7%増加した。
全国銀行の貸出は、コロナ対応の実質無利子・無担保融資が2021年3月末で終了し、21年5月以降、前年同月比でマイナスになる月があるなど低調に推移していたが、ここに来て増加の勢いを取り戻しつつある。8月4日、日本政策投資銀行が発表した22年度の設備投資動向調査(大企業・中堅企業)でも全地域で増加が見込まれており、デジタル化や脱炭素に向けた資金需要が続くとみられる。
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