三井住友カード、データ深掘りサービス AI提案や顧客像分析

2022.08.04 18:25
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三井住友カードは8月3日からデータ分析支援「カステラ」の活用を高度化する新サービスを開始した。データ分析に人工知能(AI)を組み合わせた課題解決提案や、購買データに顧客の意識を探るアンケートを組み合わせることで人物像を分析しマーケティングに活用するなどデータの深掘りを進める。


同社のアナリストがキャッシュレスデータを活用し、独自の切り口で詳細な分析や考察を行う「カステラ アナリティクス」は、新たにデータサイエンティストが事業者の施策ごとにAIモデルを構築するサービスを展開する。


機械学習によって顧客の特徴を捉える「クラスター分析」や、キャッシュレスデータをもとにした「売上予測・予兆」など、人では発見が難しい分類や高度な分析が可能。継続的に施策を実施することで精度向上も見込める。


カード会員の属性や購買行動から事業者のターゲットに合ったセグメンテーションの販促支援を行う「カステラ プロモーション」は、AIが膨大なデータから事業者が集客したい顧客層や購買行動を教師データとして有望なターゲットを選別。


マーケターやアナリストがAIの提案に基づいて施策設計からクリエイティブの作成、効果検証を行うことなども可能になった。同サービスの価格は通常料金は60万円から、AI活用は100万円から個別に設定する。


消費データと意識データを組み合わせる試みも始まった。「カステラ リサーチ」は、カード会員向けのアンケートによってキャッシュレスデータで見える購買行動とその背景や意識のひも付けする新サービス。アンケート会社に登録するパネル会員よりも広範囲の顧客層に意見を収集することに加え、購買データと組み合わせることで、これまで以上に顧客の人物像を明らかにすることができる。

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