東京海上HD、新・本店デザイン決定 木材使い高さ100メートル
2022.08.02 04:30
東京海上ホールディングス(HD)と東京海上日動火災保険は8月1日、2028年度竣工予定の新・本店ビルのデザインをまとめた。構造部材の柱や床に国産木材を使い、木の使用量で世界最大規模となる高さ100メートルの「木の本店ビル」をイメージした。全館ガラス張りの外観、エントランス中央に中庭、屋上には庭園を配する予定だ。
デザインはイタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏が主宰する事務所のRPBW。地下3階、地上20階建てで、東京・丸の内で初めて地上部分のすべてを免震化する。床にCLT(直交集成板)を用いることで、鉄筋コンクリートに比べ重量を5分の1に軽量化できる。これら国産木材の使用を通じて建築時のCO2排出量を通常比で3割程度削減できる。
木材を多用するのは、成長の過程でCO2を吸収・貯蔵する機能があるほか、戦後植林された木材が利用期を迎え、大きな需要の創出が森林や林業の再生に寄与するため。使用電力に100%再生可能エネルギーを導入するほか、周辺他ビルと冷・温水、蒸気を共有する地域冷暖房を採用。省エネ、脱炭素社会の実現に貢献する。
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