北部九州の景気「緩やかに持ち直し」 福岡財務支局
2022.07.27 14:13
福岡財務支局は7月27日、7月の北部九州3県(福岡・佐賀・長崎)の管内経済情勢報告を公表した。総括判断は、前回の「一部に弱さがみられるものの、持ち直しつつある」から「緩やかに持ち直している」とし、2期ぶりに引き上げた。
主要7項目のうち、個人消費と雇用情勢は前期から引き上げ、生産活動と設備投資、企業収益、輸出は判断を据え置いた。住宅建設は新設住宅着工戸数が前年を下回っているため、引き下げた。
個人消費は、「緩やかに持ち直している」とした。まん延防止等重点措置解除後の人流増加により、百貨店販売が前年を上回っている。「不要不急として買い控えていた衣料品に売り上げ増加の動きが出てきている」などの声が聞かれた。需要回復に伴って宿泊・飲食サービス業など求人数が増加しており、雇用情勢は「持ち直しつつある」とした。
先行きについては、新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあることやウクライナ情勢の長期化を踏まえ、「客観的なデータに基づいて分析し、その影響を注視していく必要がある」(渡辺輝局長)とした。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%