3カ月連続で「緩やかに持ち直し」 九州・沖縄の景気
2022.07.22 19:41
日本銀行福岡支店は7月22日、「九州・沖縄の金融経済概況(2022年7月)」を発表し、景気は3カ月連続で「緩やかに持ち直している」とした。
個人消費は、行動制限が緩和されたこともあり、百貨店売上高や旅行・観光が緩やかに持ち直しているほか、住宅投資は新設住宅着工戸数が前年を上回り、公共投資も高水準で推移。設備投資は全体として増加している。一方、輸出と生産は、持ち直しの動きが一服している。
濵田秀夫支店長は、「新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しているが、現時点では行動制限が行われておらず、景気への影響は限定的。中国のロックダウンに伴う部品の供給制約も徐々に緩和されるなどプラス要因もある。原材料高に伴う値上げが、消費行動にどう影響を及ぼすかをしっかりと見ていく必要がある」と語った。