ちいきん会が「8時間ライブ」 中小企業に支援策紹介
2022.07.21 04:42
地域金融機関の有志が集まる「ちいきん会」は7月20日、中小企業向けに官民関係機関の支援策を紹介する8時間ライブをオンラインで配信した。コロナ禍の克服や円滑な事業承継、脱炭素化に向けた取り組みなどを周知し、メインバンクに相談するよう呼び掛けた。
政府が定める「中小企業の日」に合わせて企画したもの。平塚信用金庫の地域・経営サポート課に所属する猪股裕氏が責任者を務め、地域産業の活性化に取り組む社団法人「スマートニッチ応援団」(横浜市)と共催した。八つの1時間番組を用意し、YouTubeで配信。計30人以上が登壇した。
地域金融機関の取り組みを伝える番組では、ちいきん会代表理事の新田信行・元第一勧業信用組合理事長が司会を担当した。地域銀行、信用金庫、信用組合の行職員がそれぞれ取り組んでいる活動の内容を紹介し、「アフターコロナに向け、飲食店などのビジネスモデル転換の支援が必要になる」(第一勧業信組の篠崎研一・連携企画推進部長)など意見を交わした。
平塚信金、平塚市、神奈川県信用保証協会の三者による番組では、脱炭素化に取り組む企業に対して独自に実施している補助金や制度融資を紹介した。司会は金融庁地域課題解決支援チーム代表の笠井泰士氏が務め、平塚信金の猪股氏が「金融機関は幅広い支援策を提供してるので相談してもらいたい」と中小企業に呼び掛けた。
ちいきん会は2019年に発足し、22年3月に一般社団法人になった。地域経済活性化につながるイベントの企画などを通じて、所属金融機関の枠を超えて活動する行職員を増やす母体となっている。
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