杜の都信金、特殊詐欺防止へ動画配信　宮城県警とコラボ企画

杜の都信用金庫（仙台市、星倫市理事長）は7月13日から、宮城県警が制作する特殊詐欺被害防止動画を全営業店のデジタルサイネージで配信する。県内では1～6月の特殊詐欺被害が146件と前年同期比86件から急増しており、県警が金融機関に協力を要請し実現したもの。

放映するのは30秒動画を4種類。預貯金、還付金、電子マネー、固定電話と手口ごとに注意すべき点を解説する。同信金のデジタルサイネージでは、18分あたり2分を同動画の配信に割り当てる。

仙台中央警察署の千葉博光生活安全課長は「還付金詐欺など言葉は広く知られているが、手法や注意点の認知度は低い。金融機関で周知いただき、通年では被害件数を減らしていきたい」、同信金の岸川幹一常務は「7月中に当金庫内でも特殊詐欺と思われる事件が発生した。動画を定期的に見聞きすることで職員の啓発にも役立て、水際対策を一層強める」と語った。