金融庁、幹部人事出そろう フィンテック対応を強化
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金融庁の幹部人事が7月7日に出そろった。台頭が続くフィンテック企業のモニタリングを強化し、イノベーションも後押しする狙いで組織を再編。メガバンクなどを監督する山下正通・銀行第一課長は留任した。
総合政策局のフィンテック担当部門を改組し、フィンテック参事官室を新設。参事官には、フィンテック監理官を務めた眞下利春氏が就任する。同室内にはイノベーション推進室を設置し、室長に牛田遼介氏を配置した。規制と改革の両面で対応を強化し、安全で利便性が高い金融サービスの創出を促す。
金融機関の監督を業態別に受け持つ監督局の課長人事では、銀行第一課長の山下氏と八木瑞枝証券課長が留任。八木氏が室長を兼務していた証券モニタリング室は外国証券等モニタリング室と統合し、大手証券等モニタリング室に改組された。八木氏が引き続き室長を務める。
保険課長には、フィンテック担当の参事官を務めた三浦知宏氏が着任した。
このほか、金融サービス仲介業室など一部の室を監督局から総合政策局のリスク分析統括課に移管。業態横断的に金融機関をモニタリングする同課の機能をさらに強化する。
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