三菱UFJ信託銀、インフラPF参画 事業化支援や資金提供

2022.07.06 04:32
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三菱UFJ信託銀行は、東急グループなどが構築するインフラ事業プラットフォーム(PF)に出資・参画する。PPP(官民連携)や環境エネルギー分野への事業展開と、国内インフラ資本市場の発展を目指す。


このPFは、三菱UFJ信託銀とSMBCグループのSMFLみらいパートナーズに加え、インフラ分野の豊富な事業経験を持つ東急とインフロニア・ホールディングス、2社の合弁会社であるグローバル・インフラ・マネジメントで構成する。


2種類のファンドを通じて事業化の支援や資金を提供する。その一つの「アセット・クリエーション・ファンド・シリーズ」は、新規開発や未稼働案件など、安定的キャッシュフローを生み出すまでに時間を要するプロジェクトを創出・運営する事業会社を投資対象とする。案件化に向けたルール整備やスキーム作りもサポート。第1号ファンドの組成総額は101億円。


もう一方の「インカム・ファンド・シリーズ」は、交通や観光、環境エネルギー分野など、PPPを含む稼働済案件が投資対象。機関投資家に新たな運用機会を提供し、インフラ事業関係者に長期的に安定資金を供給する体制を組む。第一期組成総額は60億円。


国内インフラ事業は、官民連携や再生可能エネルギー導入促進などの政策によって新しい資金需要が生まれているが、事業化ニーズの掘り起こしや資金供給の不足が課題となっている。PFの出資・参画を通じてインフラの整備・運営への中長期的な資金供給を支え、国内市場の充実・拡大を進める。

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