セブン銀、ATMで助成金受取 渋谷区と実証実験

2022.07.02 04:28
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写真 セブン銀の松橋社長(左から2人目)と渋谷区の澤田副区長(同3人目、ステーションコンファレンス東京)

セブン銀行は7月1日、東京都渋谷区と出産助成金をATMで給付する実証実験を開始した。住民がSNSアプリ「LINE」で申請し、同行ATMで給付金を受け取れる仕組みを提供する。


実証実験は、同区に住む住民の出産につき最大10万円を支給する「渋谷区ハッピーマザー出産助成金」が対象。区の公式LINEアカウントを登録し、アプリのフローに従って申請手続きを完結できる。


受け取りは口座振り込みなど複数の選択肢を提示。セブン銀の銀行口座を介さずにBtoCの送金を行う「ATM受取」は、申請後に渋谷区の確認を経て通知される暗証番号などを同行ATMに入力することで助成金を受け取れる。申請から受け取りまで場所や時間の制約を受けないため、里帰り出産などで遠方にいる人などの利用も可能。


同日の記者向け説明会でセブン銀の松橋正明社長は、「最近は家計を家族から個人で管理するようになってきた。必要な本人が直接受け取れることもメリットになる」と話した。


渋谷区は2016年、全国の自治体で初めてLINE公式アカウントを開設し、行政サービスのデジタル化などに注力。澤田伸副区長は「来庁による対面ニーズもあるためリアル・デジタルどちらか一方に絞ることはしない。住民に多様な選択肢を提供することが重要だ」と強調。助成金の給付については「銀行口座を持っていない外国人や生活保護者への給付などにも広げていきたい」と語った。

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