三菱UFJ銀、地域金融機関へ法人ビジネスプラットフォーム提供
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三菱UFJ銀行は6月24日、DX推進子会社のビジネステックのほか、NTTデータとセールスフォース・ジャパンの4社で、地域金融機関向けに法人ビジネスプラットフォーム(PF)の取り扱いを開始した。地方銀行や信用金庫などの取引先の経営改善に寄与するソリューションを一括で提供することが可能で、4社が協働して推進する。
新たに地域金融機関に提供するプラットフォームは、金融ソリューションや情報コンテンツに加え、DX(デジタルトランスフォーメーション)やESG(環境・社会・ガバナンス)、地域創生など非金融面の課題解決に対応する。
協働するビジネステックは非金融分野の問題解決、NTTデータはインターネットバンキングや多種多様なソリューションとの連携を可能にする同社の法人向けポータルサービス、セールスフォースはCRM(顧客管理)システムを取り扱う。
三菱UFJ銀は法人ビジネスポータルや取引先への対面や非対面でのPF営業推進のノウハウなどを提供する。
地域金融機関は、このPFを利用して取引先へ提案し、ニーズに合わせて課題解決につなげる。さらに取引先との対面・非対面での相談内容も含めたデータを一元管理して蓄積・分析することができる。「金融機関の担当者にレコメンドする機能もあり、効率的な営業活動を可能とする」(三菱UFJ銀)ことが特長だ。
地域金融機関へのアプローチは、「地域金融機関の事前同意のもと、協働提案を実施する」方針。推進部署は、4社それぞれのソリューション所管部署と地域金融機関担当部署があたる。導入した地域金融機関と取引先は、使ったシステムの利用料を三菱UFJ銀以外の各社へ支払う。
三菱UFJ銀は同プラットフォームについて「地域金融機関のDXと中小企業の課題解決を後押しするとともに、金融機関側の効率的な営業活動とデータ管理に有用」と位置付けている。
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