東証、カーボン・クレジット実証へ 試行取引の参加者募る
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東京証券取引所は6月23日、9月に開始予定のカーボン・クレジット試行取引に向けた市場の制度骨子を公表し、参加企業の申込み受付を始めた。経済産業省が主導する産・学・官が協働で脱炭素社会への移行を目指す「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」の取り組みの一環。GXリーグ賛同企業やJークレジット制度の利用企業・団体などの参加を見込む。
カーボン・クレジット市場の実証事業では、「Jークレジット」を売買対象とする。Jークレジットとは、国が二酸化炭素(CO2)などの排出削減・吸収量の増加につながる事業をクレジットとして認証したもの。実証事業では、9月から23年1月にかけて、取引の流動性など市場機能の検証を行う。
GXリーグでは、参加企業はCO2排出量削減目標を定めることが求められる。企業が超過して削減したCO2排出量についても同市場での取引対象とする予定で、東証は売買のシミュレーション環境を提供する。