メガ銀や大手信託など、金融データ活用を標準化 協会発足

2022.06.22 18:00
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三菱UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行など大手行が参画する「金融データ活用推進協会」が6月22日に発足した。金融機関の実務目線で人工知能(AI)やデータの活用に取り組み、推進に生かす汎用パターンを作成する。金融業界のデジタル化とともに金融機関行職員のスキル向上を目指す。


金融機関のAI・データ活用を推進するため、金融データ活用の標準化を作成する。さらに金融業界および関係諸団体との連携と情報交換を進める。そのうえで、金融データ活用の魅力を発信するデータ分析コンペティションの開催・運営などを主な活動とする。


金融業界のデータ活用スタンダードを確立するため、実務のノウハウを「金融AIデザインパターン」としてまとめる。金融機関の「暗黙知」を「形式知」にするため、AIの活用事例などをターゲティング、審査、資産運用、不正検知、画像認識などの分野で作成する。個人での活用が進む環境づくりとして、データ活用組織、DX/AI人材育成、データ基盤、活用データ種類などの視点で標準化を整理する。


さらに、金融データの活用実力を評価するイベントを企画。プログラミングに関心のある金融機関従事者、地方の理系学生、他業界のデータサイエンティストなどを発掘・育成を目指す。


2020年1月から三菱UFJ信託銀が発起人となり金融機関やスタートアップ企業が活動してきた「金融事業×人工知能コミュニティ」で意見交換などを実施。金融機関関係者とAIスタートアップ企業が今回の協会立ち上げに動いた。代表理事は岡田拓郎・デジタル庁プロジェクトマネージャーが務める。


参加企業はメガバンク・信託銀行のほかSBIホールディングス、新生銀行、Japan Digital Design、三菱HCキャピタル、アコム、三井住友カード、三井住友ファイナンス&リース、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー、Trust Base、セブン銀行、日本生命保険、第一生命保険、明治安田生命保険、三井住友海上火災保険、フィンテック企業など。

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