【脚光】岩手銀行頭取に就任する岩山徹氏、法人営業を70人増強
2022.06.21 17:12
田口幸雄・現頭取に「時代の先を読む先見性と決断力」を評価され、6月22日付で新頭取となる。就任の抱負として、「当行の経営理念である『地域社会の発展に貢献する』『健全経営に徹する』に基づき、地域の皆さまの課題解決に全力を尽くし、リターンとして収益を得るのが重要」と力を込める。
岩手県経済は、物価上昇の影響を受けると同時に、後継者不足に悩む事業所が増えた。一方、県南部は半導体や自動車関連の工場進出、増設など明るい材料も。「波及効果が生まれるよう、企業進出などで生まれた利益が地域内で循環するような仕組みを作りたい」と意気込む。
経営課題について、「将来にわたる収益貢献分野は、個人事業主を含めた法人営業部門。預金関連業務しか経験がない行員は、再教育して法人営業部門に再配置する。第1弾として、4月から法人営業担当を約70人増員した」と戦力を集中。個人部門では「本部に個人ローンや相続業務の集中部門を設置した」と省力化にも取り組む。
座右の銘は「報恩謝徳(仏教用語:ほうおんしゃとく)」。趣味は「一向に上達しないゴルフと熱さを我慢できなくなるサウナ」。作家・司馬遼太郎のファンで「坂の上の雲など、一通りは読んだ」。お酒は「何でも飲む」。家族は長男、次男が独立し、妻と長女の三人暮らし。身長171センチ、体重65キロ、血液型A型。
◇いわやま・とおる
岩手県出身、56歳。88年早大卒、大崎支店長、総合企画部部長代理、同副部長、市場金融部副部長、同部長を経て18年4月執行役員、同、19年6月東京営業部長、20年10月総合企画部長、21年6月取締役常務執行役員、同。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%