「GXリーグ」始動 金融・保険業から37社賛同
2022.06.10 19:06
企業間で二酸化炭素(CO2)排出量を取引できる仕組みの創設を目指す「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」が動き出した。これまでに440社が構想に賛同しており、金融・保険業はこのうち37社を占める。各社は、CO2排出量削減目標の自主的な設定・開示などにも取り組む。
6月10日、経済産業省が中心になり東京都内で「キックオフイベント」を開いた。リーグ内に複数の作業部会を設置し、自主的な排出量取引に関するルール整備などに取り組む。CO2削減の目標や実績の開示は、2023年度以降に始まる見通し。
イベントには、萩生田光一・経済産業相や高島誠・全国銀行協会会長がビデオメッセージを寄せた。萩生田大臣は、「企業の成長とCO2排出量削減が両立する枠組みを目指す」考えを表明した。高島会長は、「金融機関が取引先とのエンゲージメントを進めるきっかけになる」とリーグの活動に期待を込めた。
金融業界では、3メガバンクグループや地域銀行、証券・保険会社がリーグに賛同。会場で登壇した金融庁の井藤英樹・政策立案総括審議官は、「4月に示した金融機関向け気候変動対応のガイダンス案を早期に最終化し、企業支援を促す」と話した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%