広がる「ちいきん会」活動② しぞー会 ~地域の明るい未来のために~

2022.05.29 04:55
地方創生 広がる「ちいきん会」活動
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地域課題をネットワークの力で解決


しぞー会は、静岡新聞社が中心となり、志のある事務局メンバーとともに運営する2019年にスタートしたコミュニティです。地域課題が複雑化する今、立場を超えたネットワークの力によって、静岡の明るい未来を創造していくことを目的とした有志が集まっています。



しぞー会のはじまり


きっかけは「ちいきん会」


当時、当社も地域課題の解決に向けて何ができるのか、を探っていたところ、「ちいきん会」の活動を知りました。実際に活動に参加してみると、熱い思いを持った公務員や金融機関の方々との出逢いがあり、「こんな熱い仲間と一緒に、地域のためにできることを考える場があったらいいな」という思いで、ちいきん会の静岡版として「しぞー会」を立ち上げることに至りました。



オンラインイベントで繋がり600人を超えるコミュニティに


2020年12月に開催したオンラインイベント「第1回しぞー会」では、休日の開催にもかかわらず約200人が参加。2021年2月には第2回、9月には第3回開催と回を重ね、facebookのグループメンバーは600人を超えるコミュニティにまで広がっています。


この会での出会いをきっかけに仕事の相談ができる仲間を見つけたり、新たなプロジェクトが始動したり、これまでにいくつものイノベーションが生まれてきました。



休日に有志が集う機会も


組織外の仲間と本音で語り合える場の重要性


今やビジネスに取り組むうえで、「地域課題の解決」は必然です。しかし、組織の中にいるとどうしても視野が狭くなってしまったり、組織のルールに縛られてしまって本来やるべきことが推進できない、といったケースもしばしば。


そもそも地域課題の解決には、一つの組織や企業、団体が取り組むのではなく、「みんなで寄ってたかって」解決に向けた取り組みを進めていくことが必要になってきます。
「こんな仲間が欲しい!」
「こんなことで困っている!」
肩書を外して本音で語れる仲間の存在が、本業をさらに充実させてくれます。



所属、肩書も異なるメンバーが集う場に


キーワードは「心理的安全性」と「共感」

大人の「部活」として緩い連携を


参加者もこのコミュニティに参加する目的は様々。
でも共通点は「地域をより良くしたい」という志を持っていること。
イベントの際などは所属や肩書を伏せた状態で、「○○さん」と名前で呼び合う。
その場での発言については、決して否定せずに受け入れる。
こうした工夫を取り入れることで、安心して参加できるコミュニティ運営を試み、それに共感いただいた方々が集まってきてくれています。


またオンラインの普及で、ネットワークとしての活動の幅は広がり、静岡以外の同志たちともつながる機会も増え、ますますコミュニティが活性化しています。



第1回しぞー会の様子


静岡に1人でも多くの地域プロデューサーを


地域のことを思い、仲間を集めて課題解決に挑む。こうした人々が「地域プロデューサー」だと考えています。このネットワークを通じて、一人でも多くの地域プロデューサーを生み出すこと。それによって、静岡のよりよい未来を創ることにつながると信じて、この活動を続けていきたいと思います。



次々と生まれる新たなコミュニティー


「部活」の価値を感じてもらえるか


こうしたコミュニティの活動に対し、「仕事なの?プライベートなの?」という質問をいただいたり、「どうせ、意識が高い人たちの集まりでしょ?」と言われることもありました。これに対する明確な答えはありませんが、少なくとも”熱い想い“を持った方々同士が対話を続ける中で、予想もできなかったイノベーションが生まれていることは事実です。コミュニティの益々の活性化に向け、ぜひ一歩進みだしましょう!
最初の一歩は高い壁のように感じますが、一度参加してみると、ネットワークの価値を感じられると思います。



静岡新聞社・静岡放送
地域ビジネス推進局 企画推進部 藤本裕介

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