武蔵野銀、地方創生研究会を初開催 支店長ら100人参加
2022.05.24 20:11
武蔵野銀行は5月24日、全支店長を本店に集め、「地方創生研究会」を初めて開催した。研究会には約100人の支店長ら関係者が参加。健康増進研究の第一人者で筑波大学大学院人間総合科学研究科の久野譜也教授が「地方創生の自分ごと化」というテーマで講演した。
講演では、二つのスライドを掲示。「健康共生社会を目指す意義、誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現」では、「多様な就労・社会参加の環境整備」「健康寿命の延伸」など四つの解決策を示し、地方銀行はこれらに貢献できるリソースを多く持っているとした。
「孤独・孤立による弊害は高齢者に加えて他世代でも社会問題を引き起こしている」では、妊産婦死因の1位は自殺という事実を紹介。「社会課題として重要と感じた項目を一つあげ、理由を答えよ」というタスクで、この事実を重く受け止めた支店長もいた。
久野教授は「エビデンスベースでの課題解決力向上の考え方」として地方都市の実態をデータで示すなど根拠を示し、地域を巻き込んだ課題解決法を各支店長らに求めた。
同行は、2015年から本部内に「まち・ひと・しごと創生推進チーム」を設置し、全支店長を「地方創生推進責任者」に任命。自らの支店が属する市町村の課題を深掘りして提案や働きかけの一層の高度化につなげられるように活動している。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 金融庁、粉飾対策で「第2線」注視 営業現場と連携求める
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- ブラックロック・ジャパン、国内初の外株アクティブETF上場 AI銘柄に投資、早期100億円へ
- 信金、増える金融・保険業貸出 融資需要低下が影響か
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 大手生保、生成AIがアンダーライティング代替 事務職を営業へシフト