ブラックロック・ジャパン、サステナブルETF3本上場 地域銀のESG投資支援
2022.05.25 04:33
ブラックロック・ジャパンは、新たにESG(環境・社会・ガバナンス)と気候変動に関連した上場投資信託(ETF)3本を東京証券取引所に上場する。ESG評価の高い日本株に集中投資するETFは6月8日、気候変動リスクを加味したJ‐REIT(不動産投信)と外国債券ETFは5月25日に上場。地域金融機関などに販売し、サステナブル投資を後押しする。
新規上場するのは、「iシェアーズ MSCIジャパン SRI ETF」と「iシェアーズ グリーンJリートETF」、「iシェアーズ 気候リスク調整世界国際ETF(除く日本・為替ヘッジあり)」の3本。
日本株ETFは、同社とMSCIが共同開発した指数に連動。大中小型株を網羅する日本株指数の「MSCIジャパン IMIトップ700」にESGのスクリーニングをかけ、親指数のESG評価上位25%に集中投資する戦略を採用した。
外国債券ETFは、「FTSE世界国債指数(除く日本)」をベースに、気候変動にかかわる移行・物理的リスクや耐性を加味して国別ウエートを調整。J‐REITも同様に、エネルギー消費量やグリーン認証を受けている面積の割合でウエートを決定する。いずれの商品も信託報酬を業界最低水準の年0.1%台に設定した。
同社はこれまで、「海外資産への接点を提供する」として外国株式・債券・REIT関連のETFを東証に上場してきた。今回、「ポートフォリオを構成する中核部分がそろった」ことから、世界的潮流ともなっているESG関連商品を追加した。これらを通じて、地域金融機関など国内機関投資家らの運用利回りの確保と同時に、ESGのポートフォリオへの組み込みを後押しする。
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%