JBIC、インド向け協調融資 3行とコロナ対応支援
2022.05.24 15:31
国際協力銀行(JBIC)は5月23日、インドの政策金融機関であるインド輸出入銀行向けに、民間金融機関3行と最大1億ドル(うちJBIC融資分6000万ドル)の融資契約を締結した。インド輸出入銀を通じたインドの新型コロナウイルス関連のヘルスケアセクターへの支援が目的。協調融資の参加行は三菱UFJ銀行、八十二銀行、京都銀行で、JBICは3行の融資分に対して保証も提供する。
日米豪印の4カ国からなるQuad(クアッド)首脳会合における合意に基づいたもの。インドの新型コロナのワクチン・治療薬の製造企業などが対象。現地に進出する日本企業の事業維持・継続にもつながる。「自由で開かれたインド太平洋」の実現のため、2021年3月に第1回クアッド首脳会合が開かれた。5月24日には東京で第4回目となる首脳会合が開催。
また、JBICは5月23日に新興国の経済開発や米製品・サービスの輸出促進を進める米貿易開発庁(USTDA)と業務協力に関する覚書を締結。インド太平洋を中心に、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、カリブ海、東欧を対象に、インフラ、再生可能エネルギー、通信・デジタルの分野などで、USTDAとの協力強化が狙い。