全国の信保協、21年度保証承諾は7割減 コロナ前水準に
2022.05.23 18:45
全国の信用保証協会の2021年度保証承諾件数は54万7134件で前年度比71.9%減少し、コロナ前の水準に戻った。20年度に急増した新型コロナ対策の民間版ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)の資金需要が一巡し、保証金額も前年同期比で78%減の7兆7219億円となった。全国信用保証協会連合会がまとめた。
代位弁済件数も、2万816件で前年度に比べ約10%減少したものの、21年9月から7カ月連続で前年同月を上回って推移している。22年3月は2393件と前年同月比で46%増加。金額も297億9600万円と59.8%増となった。
帝国データバンクは、債務の利払いを事業利益で賄えない「経営破たん懸念企業」を20年度時点で約30万社と推計。新型コロナ関連融資の返済が始まっており、代位弁済は増加傾向が続く可能性がある。