JPBV、福島でリーダーシップ研修 被災地での挑戦心を学ぶ
2022.05.16 04:47
金融機関や法人、個人などが参加する有志団体「JPBV」(価値を大切にする金融実践者の会)は、5月14、15日に福島県でリーダーシッププログラム研修を実施した。全国から行職員ら13人が参加し、「社会から期待されていること」と「本来のその人らしさ」を兼ね備え、金融を変えていくリーダーを目指し知見を深めた。
同組織は、利益よりも持続可能な社会や環境の維持に「価値」を置く国際金融組織「GABV」をモデルに設立。同プログラムは2021年4月からスタートしている。
今回の研修では、14日に東日本大震災および福島第一原子力発電所事故により甚大な被害を受けた双葉町の伝承館を訪れ、震災に福島がどう向き合ってきたか学んだ。また、同町出身の語り部に震災から現在に至るまでの軌跡を聞いた。その後は、福島市で意見交換会を開き交流を深めた。東邦銀行の佐藤稔頭取も駆け付け、「遠くからのご来訪に感謝を申し上げるとともに、福島の現状を見て、今後の活動に役立てていただきたい」と挨拶。参加者からも「百聞は一見にしかずの通り、訪れないと分からないことが多くあった」と振り返った。
15日は福島市のカトウファームを視察。風評被害で出荷量・額が減少している県農産品だが、同法人は減農薬栽培による米作りや、福島発クラフトビールの製造に挑戦。現場の声を聞いたりしながら 風評に負けずに懸命に取り組む様子を見学した。
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