東北地区地域銀、全G・行が黒字確保 東邦などV字回復 

2022.05.14 08:10
決算
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東北地区の地銀・第二地銀の決算が5月13日までに出揃った。2022年3月期は、親会社株主に帰属する当期純利益ベースで全13金融グループ・銀行が黒字を確保した。21年3月期は、じもとホールディングス(HD)、東邦銀行、福島銀行が赤字決算だったが、全てがV字回復を果たした。


じもとHDは、21年3月期に2行合算で国債等債券損益を75億4900万円計上し、設立以来の赤字となった。この特殊要因がなくなり、22年3月期は純利益が25億8500万円と黒字を回復。


東邦銀は、与信関係費用が重くのしかかり、21年3月期は46億6400万円の赤字を計上。22年3月期は与信関係費用が一服し、67億5300万円の黒字に転換した。佐藤稔頭取は「22年度は銀行単体で与信関係費用を25億円と想定。中期経営計画の20億円より手厚く見積もった」と万全を期す。


福島銀行は、21年3月期に国債等債券のロスカットを実施し赤字となったが、22年3月期はその影響がなくなり8億2600万円の黒字に。加藤容啓社長は「有価証券は中身の入れ替えも必要で、SBIなどから助言をいただき安全性の高いものに入れ換えている」と。


また、七十七銀行は21年3月期比57億6600万円増の222億3400万円と過去最高益を計上。銀行単体のコア業務純益49億7200万円増、与信関係費用29億9900万円減少などが寄与した。

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