ちょっと一言 歌人・作家・東直子さん
2022.05.13 04:00
人の内面を映す短歌、アナログ部分残して
代表歌「廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て」――。新聞の上で桃の皮をむいていたとき、サハリン沖地震によって小さな村が廃村になることを伝える記事を見かけた。何かが失われることへの恐れがこの短歌につながったという。
短歌を始めたきっかけは、26歳のとき雑誌の選歌欄に応募したこと...
代表歌「廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て」――。新聞の上で桃の皮をむいていたとき、サハリン沖地震によって小さな村が廃村になることを伝える記事を見かけた。何かが失われることへの恐れがこの短歌につながったという。
短歌を始めたきっかけは、26歳のとき雑誌の選歌欄に応募したこと...