みずほ銀、邦銀初のSSCF 中小企業の脱炭素を支援
2022.05.10 04:45
みずほ銀行は、サプライヤーのサステナビリティに関するパフォーマンスが貸出金利に連動する「サステナブルサプライチェーンファイナンス(SSCF)」の取り扱いを開始した。同行によれば邦銀で初めてという。5月9日に発表した。
脱炭素化は、企業単位だけではなくサプライチェーン全体での取り組みが求められる。大企業は自社のCO2排出量のコントロール(Scope1、Scope2)に加えて、中堅・中小企業などのサプライヤーを含めた全体での環境・社会への取り組みやCO2排出量削減(Scope3)が課題となっている。
ただ、中堅・中小企業は、求められる脱炭素化対応やそのための資金調達などの負担が大きいというケースが少なくない。そこで、資金調達にインセンティブを提供することで、サプライチェーン全体の脱炭素化や環境・社会への取り組みを支援する。
SSCFのサステナビリティ評価は、サプライチェーン管理でグローバルに浸透し、評価能力・システム運営・情報管理に強みを発揮するフランスの専門会社エコバディスの評点など、同行が適正と認めるサプライヤー評価を採用。資金使途は運転資金とし、極度枠期間は1年毎更新、金利水準は評価等の改善に応じて金利優遇する。
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