米Stripe オンライン決済基盤に銀行振込追加
2022.04.14 20:00グローバルに決済サービスを提供するStripe(ストライプ、本社=米国)は4月14日、オンライン決済プラットフォームに日本で開発した「銀行振込」による決済手段を追加した。これまではクレジットカードを主体とした決済に対応していたが、日本企業の要望を受け新機能を開発した。銀行振込機能は日本から発信し、状況をみて世界に展開する。
Stripeは、決済や収益管理ツールまで一括で対応するプラットフォームを提供。事業主は、同社のAPI(データ連携の接続仕様)を利用することで、購入者に多様な決済手段を提供できるほか、収益管理などの効率化も実現する。
銀行振込は、商品の購入者ごとにバーチャル口座番号を割り振ることで対応する。振込人の特定が容易になり、自動的に入出金明細と未払いの請求を照合できるため「手間がかかる入金消込作業を自動化し、負担を大幅に軽減する」(ダニエル・ヘフェルナン共同代表取締役)。
事業主は購入者ごとに支払い状況を管理できるほか、リアルの口座情報を通知しないためセキュリティー対策にもつながる。
初期費用などは無料で、決済手数料は1.5%。返金を行う場合の手数料は250円(税別)。
今回の機能は、同社の日本チームが開発。同社では、新たなサービスを創出するため、金融機関を重要なパートナーと位置づけている。今後は「国内金融機関との提携を深めて、イノベーションを起こしていきたい」(荒濤大介共同代表取締役)と強調する。
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