熊本信金、取引先支援へCF活用 研修で提案力強化
2022.04.13 13:46
熊本信用金庫(熊本市、井星伸一理事長)は、取引先の経営改善に向けた支援メニューとしてクラウドファンディング(CF)の活用に注力する。その一環で、4月12日に営業店の得意先係36人を対象にクラウドファンディング(CF)に関する研修会を実施した。
2018年4月にマクアケ社との提携以降、同社のサイトに取引先の商品が掲載されCFが成立したのは12件。その成功事例として、同信金が地元のカステラ製造業者と不動産業の経営者をつないだことから、両者のコラボレーションが実現。カステラの新商品を生み出した取り組みではCFで130万円が集まったという。また、現在、13案件についてマクアケ社がサイトへの掲載を検討している。
CF研修では、マクアケ九州拠点キュレーター本部九州拠点責任者の宮田紗良氏が講師を務めた。累計会員数200万人の同社が運営するMakuakeの特徴や強みを説明。「新商品発売に挑戦したいがリスクが大きい」「新商品を作ってみたが、需要があるか確信を持てない」「商品に対する消費者の声を直接聞きたい」などの相談が多いことを紹介した。
今後、同信金は「コロナ禍前の売り上げ回復に向けたお手伝いをしたい」(倉光秀昭経営支援室長)として、特にコロナ禍で打撃を受けた取引先に対しCF活用を提案。新商品のテストマーケティングや商品のブラッシュアップなどの支援し、売り上げ回復を後押しする。
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