21年度の銀行貸出、6.5兆円増加 伸び率は前年下回る
2022.04.12 04:50
全国銀行協会は4月11日、全国銀行110行の2021年度の預金・貸出金速報をまとめた。預金残高は前年度末比25兆5403億円(3%)増の880兆1483億円。貸出金は同6兆5164億円(1.2%)増の543兆5919億円だった。貸出金は11年連続して増加したものの、伸び率はコロナ禍で資金需要が高まった20年度の反動もあり、17年度以来の1%台の伸びにとどまった。
業態別の貸出金残高は、都市銀行が前年度末比0.1%増の213兆388億円。地方銀行は2.5%増の237兆3056億円。第二地方銀行は1.8%増の52兆3465億円となった。都銀の貸出は、2月末まで10カ月連続で前年同月比を下回っていたが、増加に転じた。年度末の資金需要に加えて、足元の資源高も影響したとみられる。地銀も増加率は2月を上回った。
預金残高は各業態で増加。都銀は3.2%増の444兆8529億円、地銀が3.6%増の317兆2347億円。第二地方銀行は2.2%増の67兆407億円となった。前年同月比ベースの伸び率は2月末に比べ都銀は縮小し、地銀と第二地銀は拡大した。
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