九州・沖縄の短観 7期ぶりDIマイナス
2022.04.01 20:13
日本銀行福岡支店は4月1日、九州・沖縄の企業短期経済観測調査(2022年3月)を発表した。
全産業の業況判断(DI)はマイナス5で、前回21年12月調査に比べ5ポイント低下した。前回調査比マイナスは20年6月以来7期ぶり。製造業はマイナス3で、12月比3ポイント低下。非製造業はマイナス6で同比5ポイント悪化した。
製造業では、電気機械がプラス34(前回比6ポイントマイナス)、非鉄金属プラス17(同17ポイントマイナス)、鉄鋼プラス10(同7ポイントマイナス)と好調な業種が低下。非製造業では対事業所サービスがプラス35(同4ポイントプラス)、情報通信プラス17(同3ポイントマイナス)、建設プラス15(同3ポイントマイナス)だった。
6月の先行きは、全産業がマイナス1、製造業はプラス2、非製造業はマイナス2と改善を見込んでいる。
冨田淳支店長は「新型コロナ感染症の影響、部品の供給制約、原材料コストの上昇といった要因も次第に緩和されていき、回復に向かうだろう。ただ、エネルギー価格の高騰が長期化すると企業収益の悪化につながるだけに、今後注意深く見ていきたい」と語った。
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