西武信金、生産緑地を体験農園に 取引先農地の課題解決

2022.03.28 09:38
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鍬入れする水島博桜街道支店長(右)、西辻社長
鍬入れする水島博桜街道支店長(右)、西辻社長(左)と農地所有者。右奥は桜街道支店(3月25日、桜街道支店隣地)

西武信用金庫(東京都、高橋一朗理事長)は、生産緑地を所有する取引先と体験農園を運営する企業をマッチング。3月26日、桜街道支店の隣接地に農園「マイファーム桜街道」を開設した。


2022年は生産緑地の指定解除が課題となっていたが、10年延長が可能になった。ただ、現状の税制優遇を受けるには営農義務が生じるため、体験農園や農業スクール運営のマイファーム(西辻一真社長)と連携し、取引先農地を体験農園として運営することにした。


「マイファーム桜街道」は1区画2メートル×4メートルの8平方メートルの農園が56区画。利用者は月額利用料6600円で好きな野菜などを栽培して楽しむ。農具や有機肥料、貯水タンク、駐輪場は、農園内に設置。駐車スペースは隣接する桜街道支店の駐車場を利用可能。アドバイザースタッフが週2、3回、現地に駐在する時間帯があるため、栽培に関する相談もできる。


同農園の所有者は「主人が亡くなり、私一人で全ての農地の作業をすることは難しかった」として、同信金に相談していた。同信金営業エリアの多摩地区には、都内生産緑地の約3割が存在する。体験農園以外に農業スクールの卒業生が実際に農業を始める場合の農地とするなど、生産緑地所有者の課題解決に向け、顧客20先と交渉を進めている。

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