環境省、ESG金融を推進 全銀協など活動紹介
2022.03.14 19:05
環境省は3月14日、「第5回ESG金融ハイレベル・パネル」を開いた。全国銀行協会の髙島誠会長などが金融機関の取り組みを紹介。官民で脱炭素化を目指す姿勢を確認し合った。
三菱UFJ銀行顧問で元金融庁金融国際審議官の河野正道氏が講演。IFRS財団を軸とする国際的なサステナビリティ情報の開示基準策定に向けた動きを伝えた。髙島会長は2050年のカーボンニュートラル実現に貢献するという全銀協の基本姿勢を示し、三井住友フィナンシャルグループが提供する温室効果ガス排出量を可視化するツールなどを紹介した。
地域金融機関では、静岡銀行が社会に与える好影響(ポジティブ・インパクト)を評価した融資事例を説明。玉島信用金庫は、地元の鉄鋼・化学・自動車各産業の取引先が脱炭素化を進める過程で生じる影響を分析する活動を紹介した。
ハイレベル・パネルは、ESG金融に取り組む各金融業界団体のトップや有識者が集まる会合。19年に設置され、年1、2回の頻度で開かれている。
山口壮・環境大臣は、「日本が率先して脱炭素化に取り組むことが、将来のリスク抑制とESG資金の呼び込みにつながる」と話した。
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