西日本FH、ビジコン最終選考会　最優秀賞は空地活用事業

西日本フィナンシャルホールディングス（FH）は3月11日、「第2回西日本FHビジネスコンテスト～OPEN　INNOVATION　HUB～」の最終選考会を福岡市内で開催した。一般視聴者向けにはYouTubeでライブ配信した。

業種・業界の垣根を超えた「価値の共創」が目的。今回の募集コンセプトは「地域とつながる、家族をつなぐ、デジタルサービス」。応募数57組のなかから1次・2次選考を勝ち抜いた10組が各7分間プレゼンした。審査員は西日本シティ銀行の尾﨑健一取締役常務執行役員やNCBベンチャーキャピタルの井上一成代表取締役、福岡県庁ベンチャー担当者ら9人が務めた。

コワーキングスペースを提供する九州アイランドワークス（宮崎県）と関家具（大川市）は連携事業で応募。コワーキングスペースや本屋、カフェなどに良質な家具を提供して体験場所にするアイデアを披露した。

最優秀賞（50万円）は、キッチンカーと空きスペースのマッチング事業を展開する「Mellow」（東京都）。公園や市役所など未活用の公共空間にキッチンカーを出店支援することで、自治体の税収増加に加え、災害時にも効率的な支援にもつなげる狙い。

西日本シティ銀の尾﨑常務は「今回はアプリサービスが大半だったが、フードトラックを集める技術や、災害時のインフラ対応といった地域貢献の観点もあり、全体として抜けていた」と講評。優秀賞（30万円）は、10代、20代を中心にハイブランド服のレンタルサービスを提供する「コレコ」（福岡市）が選ばれた。