(更新)10 日の平均株価は急反発、3日ぶりに2万5000円台回復 インフレ懸念和らぐ
2022.03.10 15:36
10日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発。平均株価は3日ぶりに心理的な節目の2万5000円台を回復した。前日の米国市場でインフレ懸念が和らいだことを背景に米国株が上昇し、投資家の投資マインドが回復した。
平均株価の終値は前日比972円87銭(3.94%)高の2万5690円40銭だった。この日は高く始まり、終日高値圏で推移。一時上げ幅は1000円を超えた。ハイテク関連の電気機器や化学などを中心に買われた。
海外市場で原油など資源・商品関連の上昇が落ち着き、コスト高が世界経済に悪影響を与えるとの見方が後退。前日の米ダウ工業株30種平均は653.61ドル(2%)上昇した。ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの交渉で妥協の余地を示したとの報道から、停戦への期待も支えた。
セゾン投信の瀬下哲雄マルチマネージャー運用部長は、平均株価の急反発について「状況は大きく変わらないなかでの期待先行」と指摘。今後については「極端な楽観と悲観が交錯している」と瀬下氏は述べ、不安定な相場はしばらく続くと見通した。
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