一宮中小企業サポート会議、全体会議で1年を総括

愛知県一宮市に本店をおく、いちい信用金庫、尾西信用金庫及び商工団体などが連携して地元の事業者を支援する「一宮中小企業サポート会議」は3月9日、2021年度の取り組みを総括する全体会議をオンラインで開催した。

同会議は21年4月、愛知県信用保証協会が音頭をとって発足。参加機関が連携して個社別支援に取り組むとともに、四半期に一度のペースで実務者会議を開いてきた。9月からは、日本政策金融公庫一宮支店や一宮市役所もメンバーに加わるなど参加機関は8機関に拡大、1年間で創業や補助金、IT活用など20社への支援実績をあげた。

当日は、意見交換や活動報告が行れた。事例発表では、尾西信金は印刷業者に対する信金ネットワークやプロフェッショナル人材戦略拠点を活用した伴走支援を、いちい信金はECサイトでの販売向上やマッチング支援を報告した。

オブザーバーとして参加した東海財務局の谷将明理財部金融監督第一課長は「信金同士が手をとりあって情報交換や個社別支援に取り組むのは先進的な事例」と評価した。