大垣共立銀、障がい者芸術家と企業つなぐ コラボ商品で作品使用料
2022.02.25 04:50大垣共立銀行は2月24日、障がい者作家の芸術文化活動をサポートする「トモニアートプロジェクト」を始動した。自立支援に賛同する企業と障がい者とをつなぐプラットフォームを構築。コラボレーション商品の開発をサポートし、パッケージなどに掲載した作品には使用料を支払うことで作家の社会参加を支援する。
障がい者自立サポートは、2020年10月に同行独自で開始。現金用封筒の表面に障がい者作家の作品を使用し、裏面に掲載の企業広告主からその作品使用料を収受して全額を作家に贈ってきた。これまでに36社から申し込みを受け、作品使用料は作家15人で計108万円に上る。
この活動の輪を広げ、賛同企業の商品とのコラボを進める。障がい者の芸術文化活動を支援する岐阜県教育文化財団や楽笑(愛知県)と連携してプロジェクトを運営。作品を“トモニアート”としてブランド化し、企業が持つ社会貢献ニーズのプラットフォームとなって商品化に取り組む。
同プロジェクトは、現時点で岐阜トヨタ自動車や明治安田生命保険など11社が参画。今後、企業の参画を増やしサポート力を高め、持続的に支援する仕組みの構築を目指す。将来的には100社まで拡大したい考え。

同日に、第一弾のコラボ商品も発表。参画企業の一つ、中北薬品(愛知県)がトモニアートを採用したエタノール消毒液を商品化した。3月をめどにオンラインショップなどで3作品(各1000本)の販売を開始。作家にはそれぞれ3万円の使用料が支払われる。同行の境敏幸頭取は、「1社ではできなくとも、力を合わせることでビジネスとしての持続可能性にもつながる」と活動の意義を語った。
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