あぶくま信金、観光ガイド本改訂 復興の姿を全国へ

2022.02.24 19:46
防災・復興
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相馬高校の(左から)瓜生康弘校長と西村大翔・前生徒会長に「福相双」を贈呈する太田理事長(2月22日、相馬高校、提供)

あぶくま信用金庫(福島県、太田福裕理事長)は、地元の魅力を紹介する観光ガイドブック「福相双(ふくそうそう)」を2年ぶりに改訂した。2月21日に全国の信用金庫に向けて発送したほか、22、24日には地元高校や自治体に贈呈。交流人口の拡大に向けた地域の活性化につなげる。


ガイドブックは、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故からの復興・創生に取り組む“福島の今”の発信を目的に2020年2月に発行。21年には、同ガイドブックを活用した取り組みで全国信用金庫協会による「第24回信用金庫社会貢献賞」のFace  to  Face賞を受賞している。


今回の改訂版には、新たに4市町村を加えた相双地域計12市町村の首長メッセージを掲載。21年に開館した震災遺構「請戸小学校」(浪江町)や、伝承施設「とみおかアーカイブ・ミュージアム」(富岡町)などの新施設を盛り込んだほか、視察旅行などの参考となるモデルコース内容の充実も図った。


A4判カラー38ページで、5000部作成。風評被害の払拭(ふっしょく)と震災の風化防止に取り組む同信金では、震災から4000日目を迎えた2月21日、前回同様に全国の信用金庫に向けて発送。すでに一部の信金からは「営業店のロビーに置かせていただけないか」と、追加発送の問い合わせを受けている。


また、地元の高校7校や福島県などの自治体にも順次贈呈。22日には相馬高校を訪問して3年生に約150部、学校の図書館配置用に50部を寄贈した。太田理事長は「(高校3年生には)福相双を通じて全国に故郷を自慢してほしい。(学校には)地域の人材育成に役立ててもらいたい」と話した。

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