福井信金、人気のオンラインツアー 観光ルート解説など支援
2022.02.19 05:05
曹洞宗の大本山、永平寺がある福井県の永平寺町。交流人口増加を目指して同町の観光物産協会が2021年度から始めたオンラインツアーが人気だ。地元の観光地を紹介するもので、多い時は300人以上が参加する。実はこのツアー、福井信用金庫(福井県、岡本一夫理事長)が「裏方役」としてバックアップしている。
ツアー名は「永平寺町・ZENTABIオンラインプログラム」。21年9月から22年2月まで全5回開催され、「酒」や「ローカル鉄道」など、毎回異なるテーマで町の歴史や観光地をPRした。
同金庫の職員は、ツアーの参加者に対して町内観光のモデルコースなどを説明。恐竜博物館や東尋坊など、周辺地域の見どころも地元住民の視点で紹介した。
また、職員が実際に永平寺町のレンタルサイクルツアーに参加。「空気が澄んでいて気持ちよかった」と、その体験談を臨場感たっぷりに語った。参加者にも好評で、チャット欄には「行ってみたい」という書き込みが相次いだ。
同信金は永平寺町の観光事業をより深く支援するため、21年1月から町と包括的地域連携協定を締結。オンラインツアーへの協力はこの協定の一環で、他にもワーケーション誘致や新たな名物誕生に向けた新商品の開発にも取り組んでいる。
総合企画部の寺沢治和部長は「形だけの協定では意味がない。これからも地元を盛り上げていきたい」と話した。
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