コロナ融資後倒産、8月は43件 4カ月連続で前年を下回る
2025.09.09 10:28
帝国データバンクが9月8日に発表した8月の「ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産」件数は、前年同月比1件減の43件だった。4カ月連続で前年を下回った。
業種別では、「小売業」が12件で最も多く、「サービス業」が10件、「製造業」が8件で続いた。負債額を規模別にみると、「5000万円未満」が465件(前年同月473件、1.7%減)で最も多かった。「5億円以上10億円未満」が22件(同12件、83.3%増)と9カ月ぶりに前年を上回り、中規模の企業の倒産が目立った。
全体の倒産件数は751件(前年同月746件、0.7%増)と2025年で最も少なかったが、3カ月連続で前年を上回り、増加ペースで推移した。8月としては過去10年で最多となった。2025年1~8月の累計は6710件で、前年同期(6553件)を157件・2.4%上回った。