青木信金榛松支店、課題解決営業で全店1位 専門家の派遣45回

2022.02.15 04:36
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事業先の迅速な課題解決に向けて渉外係・融資専担者と打ち合わせする鈴木支店長(右から2番目)と内田喜八副支店長(右、2月2日)
事業先の迅速な課題解決に向けて渉外係・融資専担者と打ち合わせする鈴木支店長(右から2番目)と内田喜八副支店長(右、2月2日)

青木信用金庫榛松(はえまつ)支店(鈴木孝安支店長=職員9人うち渉外2人。パート2人)は、課題解決型営業に力を注いでいる。2021年4~12月には取引先へ専門家を45回派遣し、融資や販路拡大、承継を支援。コロナ関連の償還で融資残高は期初比で微減のなか、課題解決先への融資金利の交渉が進み、21年4~12月の期中利回りは、20年度を上回った。課題解決型営業部門では、21年度目標ポイント対比で204%と全店1位を走る。


営業地区は埼玉県川口市東部。製造業を中心に中小・零細企業が多く、経営者の高齢化が進む。鈴木支店長は21年2月に着任。渉外係や本部所属の法人融資専担者(同店駐在)との同行訪問などを通じて、事業先の課題解決に一丸で取り組む。


ニーズの発掘は景況レポートなどを活用。木材卸売業者の70代社長には、企業調査結果を説明し承継ニーズを喚起。中小企業基盤整備機構の専門家を紹介し、次女を後継者とすることが決まった。事業性評価に取り組み、他行資金4430万円の借り換えを変動金利年2.2%で実行。キャッシュフロー改善を支援した。


産業用車両販売・整備業者の社長には、中古のフォークリフトを探していた他店取引先を紹介し販路を支援。社長とその娘夫婦・孫との同居に向けて、社長の他行住宅ローンの肩代わりと、娘婿への新居購入資金、計5850万円をプロパーで対応した。債務を正常化して間もなく保証会社2社から否決されたものの、業務改革で計画を上回って経営が改善し、娘婿が後継者となる予定など事業の継続性があると判断した。社長は「夢を叶えられた」と話す。


鈴木支店長は「今後は、取引先で組織する〝榛松会〟を通じて、ビジネスマッチングなどの課題解決につなげたい」と語る。


21年12月末業況=預金189億9200万円、貸出金87億9800万円。

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