(更新)フィデアHDと東北銀、経営統合が破談 基本合意を解除 戦略やガバナンス体制で見解相違
2022.02.10 18:05
フィデアホールディングス(HD)と東北銀行は2月10日、経営統合に関する基本合意を解除すると発表した。同日の取締役会で決めた。
発表によると、2022年10月1日をめどに経営統合することで基本合意書を締結していたが、経営戦略の方向性やガバナンス体制の考え方に見解の相違があり、22年2月中旬に予定していた最終契約の締結が困難との認識に至ったとしている。
経営統合にかかる基本合意を解除するものの提携関係は継続する。フィデアHDの田尾祐一社長は同日、「お客さまのマッチング、ソリューションサービスの提供、東京支店の共同運営、手形期日管理業務の共同運用など、経費圧縮が期待される分野について包括的な業務提携を継続する」とのコメントを公表した。

同日夕に会見を開いた東北銀の村上尚登頭取は、「持ち株会社方式で新たな取り組みを含めた地元および広域成長戦略を重視するフィデアホールディングスと、自らの経営理念に基づき自主的な経営で地域に密着し共栄する戦略を取る当行とでは、戦略の方向性とガバナンスについて見解の相違があった」と述べた。
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