SNS型投資・ロマンス詐欺、1~7月被害額は743億円
2025.09.02 14:21
警察庁が9月2日に発表した7月末(1~7月の累計)のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は6686件(前年同期比661件増)、被害額は743億1000万円(同、38億6000万円減)だった。
内訳はSNS型投資詐欺が3759件(同368件減)、464億6000万円(同115億6000万円減)。認知件数は過去最多、被害額は過去2番目に多かった。ロマンス詐欺は2927件(同1029件増)、278億5000万円(同77億円増)。
SNS型投資詐欺の手口では、YouTubeから広告を介した接触が急増。7月中の当初接触ツールではYouTubeが129件で前月比57件(79.2%)増と大幅に伸びた。なかでも「株投資」を名目とした広告型詐欺は95件(同49件、106.5%増)に上り、被害拡大が目立つ。接触手段では「バナー等広告」が350件(同152件、76.8%増)で最多で、次いで「ダイレクトメッセージ」が318件(同39件、14.0%増)となった。
SNS型ロマンス詐欺の手口では、恋愛感情を装って接触する「ダイレクトメッセージ」経由の被害が多い。7月単月の当初接触手段はダイレクトメッセージが434件で前月比11件(2.6%)増と最多を占めた。なかでも、マッチングアプリやInstagram、Facebookを利用したケースが327件(同8件、2.5%増)で全体の75.3%に達した。
SNS型投資詐欺とは、SNSを通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、投資金名目やその利益の出金手数料名目などで金銭などをだまし取ること。SNS型ロマンス詐欺とは、SNS型と同様に信用させ、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭などをだまし取ること。
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