特殊詐欺被害 4年ぶりに増加 21年は1万4461件
2022.02.03 16:45
警察庁は2月3日、2021年の特殊詐欺認知件数(暫定値)を発表した。総認知件数は1万4461件で前年比911件(6.7%)増加した。前年比で増加するのは4年ぶり。被害額は前年より7億1000万円少ない278億1000万円だった。
被害額は過去最高だった14年から半減しているものの、同庁は「依然として高齢者を中心に被害が高い水準で発生しており、深刻な情勢」と注意を呼びかけている。
手口別で最も多かったのは総認知件数の約28%を占めた還付金詐欺の4001件で、前年より2197件増えた。次いでオレオレ詐欺が3077件となっている。
地域別では東京都の3319件が最多。被害は大都市圏に集中しており、東京に大阪(1539件)、神奈川(1461件)、千葉(1103件)、埼玉(1082件)、愛知(862件)、兵庫(846件)を加えた7都府県で全体の7割を占めている。