地域金融機関、「レビキャリ」活用200件に 登録は180機関に増加

2025.06.20 18:00
金融庁 人材紹介
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レビキャリを活用した好事例共有会で挨拶する伊藤監督局長(中央、6月20日、同庁)
レビキャリを活用した好事例共有会で挨拶する伊藤監督局長(中央、6月20日、同庁)

地域金融機関で、地域経済活性化支援機構(REVIC)が運営する人材紹介プラットフォーム「REVICareer(レビキャリ)」の活用が増えている。成約件数は6月19日時点で累計200件に上り、1年半で2.7倍に伸長した。登録金融機関も信用金庫を中心に増えており、同プラットフォームを用いて成約した金融機関は53先に上る。


レビキャリは、地域企業と経営人材をつなぐ人材マッチング基盤として、2021年10月から始動。金融機関が仲介役として、同基盤上に登録された大企業人材と地域の中堅・中小企業を引き合わせる。中堅・中小企業は同基盤を通じて採用すると、最大450万円の給付金が支給され、金融機関は地域の人手不足解消に貢献できるメリットがある。大企業人材の累計登録者数は4700人を突破し、24年3月末比1.6倍と増えている。


6月19日時点の成約件数は200件に達し、大台に乗った。特に24年度は、同年3月末の72件から100件超の成約があり大きく伸長。レビキャリに登録する地域金融機関は180機関になり、うち信金は74先と1年半で倍以上増えた。地域銀行は96行とほぼ全行が登録する。このうち、成約できた金融機関数は53機関に上った。


金融庁はさらなる普及・促進に向け、レビキャリを活用した経営人材のマッチング事例集を作成。地域銀などの好事例を冊子にまとめた。6月20日には、冊子に掲載された金融機関による事例共有会を対面・オンラインで開催。出席した伊藤豊監督局長は、「この1年はレビキャリにとって大きな飛躍の年になった。地方創生の一丁目一番地ともいえる施策として改めて地域金融機関の皆さまにはお力を貸していただきたい」と呼びかけた。

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